生活保護と年金制度
ゲートキーパーとしての社会保険労務士
社会保険労務士として、労働・社会保険諸法令に基づく公正な権利の実現と生活困窮の事前予防(防貧)を担当します。このアプローチは、対象労働者の過去の保険料拠出や労働の実績を根拠とするものです。
病気やケガ、稼ぎ手の死亡によって現役世代が突如として貧困に陥るのを防ぐため、障害年金や遺族年金の受給権の確保に努めます。特に精神疾患や複雑な就労歴のあるケースでは📃病歴・就労状況申立書の作成や、👨⚕️👩⚕️担当医師に丁寧な説明を行い、防貧の網から漏れることを防ぎます。
社会保険労務士の防貧活動の主眼は、労働者の現役時にあります。企業に対して厚生年金・健康保険への適正な加入を促し、将来の無年金・低年金化を未然に防ぎます。また非正規労働者の処遇改善(同一労働同一賃金)や、キャリアアップに関する助成金活用を提案するなど、労働者全体の所得基盤の底上げにも寄与します。
ソーシャルワーカーとしての社会福祉士
社会福祉士として、すでに生活に困窮している、あるいは複合的な課題を抱えている人に対し、基本的人権の擁護と、健康で文化的な最低限度の生活の保障・自立支援(救貧)を担当します。このアプローチは、対象困窮者の現在の状態(ニーズ)を根拠とするものです。
福祉事務所の窓口で、不当に申請を拒絶する"水際作戦"から、生活困窮者の権利を擁護するため、社会福祉士として、同行支援も行います。日本国憲法25条及び生活保護法に基づく法的権利であることを明確にし、確実な保護受給につながるよう努めます。
生活保護には資産調査(ミーンズテスト)や親族への扶養照会が伴い、これが受給者の自尊心を傷つけ(スティグマ)、申請の障壁となることがあります。社会福祉士は、相談依頼者を受容し、非審判的な態度で接することで、心理的不安を和らげながら必要な情報をアセスメントし、申請をお手伝いします。
まとめ:一人二役
生活保護はあらゆる手段を尽くした上で、なお足りない場合に支給されますが(補足性の原理)、生活保護申請者・受給者の中には、実は障害年金を受給できる可能性がある人も少なくありません。わたしは、社会保険労務士 兼 社会福祉士のダブルライセンサーとして、制度の縦割りを感じさせないシームレスな支援を約束します。
2026.10.19記