カネに魂を売る必要なし

― 資本主義の歪みに抗い、人間の尊厳を取り戻すソーシャルワーク ―
現代の資本主義社会は、あらゆるものを「貨幣価値」や「生産性」という単一のモノサシで測ろうとします。そこでは、どれだけ稼げるか、どれだけ効率よく働けるかが人間の価値であるかのように錯覚させられます。その結果、生きるために自分の心身をすり減らし、良心や誇りを押し殺して「カネに魂を売る」ような働き方や生き方を強いられている人が後を絶ちません。
しかし、本来「経済」や「お金」は、人が幸せに生きるための手段であって、目的ではないはずです。それがいつの間にか逆転し、お金のために人間が犠牲になり、競争からこぼれ落ちた人が「自己責任」という冷たい言葉で切り捨てられる。この構造そのものが、現代社会の抱える大きな矛盾であり、病理です。
わたくしたちが実践するソーシャルワークの根底にあるのは、「すべての人間には、生まれながらにして侵すことのできない固有の価値と尊厳がある」という揺るぎない理念です。人の価値は、通帳の残高や社会的地位、生産性の高さなどでは決して測れません。たとえ今、働けなくなっていても、孤立してゴミ屋敷の中で立ち尽くしていても、あなたの人間としての価値は1ミリも損なわれていないのです。
もし今、あなたが生きるため、あるいは家族を守るために、理不尽な環境に耐え、自分を偽り、魂を削るような思いをしているのなら、どうか立ち止まってください。カネに魂を売る必要など、どこにもありません。
この社会には、過酷な市場原理からあなたを守り、人間らしい暮らしを支えるための労働法制や社会保障制度という「権利」が存在します。社会保険労務士として労働と社会保険の盾となり、社会福祉士として暮らしと福祉の杖となるわたくしの役割は、資本主義の矛盾に飲み込まれそうなあなたのそばに立ち、その尊厳を守り抜くことです。
お金がなくても、頼れる人がいなくても、生き直す道は必ずあります。あなたの魂は、あなた自身のものです。もう一度、自分らしく息ができる場所を、わたくしと一緒に創り出していきましょう。